愛知県南海トラフ地震被害予測調査(2024年度~2025年度)
想定する地震・津波について

過去地震最大モデル

  • 南海トラフで繰り返し発生している地震・津波のうち、発生したことが明らかで規模の大きいもの(宝永、安政東海、安政南海、昭和東南海、昭和南海の5地震)を重ね合わせたモデルである。
  • 本県の地震・津波対策を進める上で軸となる想定として位置付けられるものであり、「理論上最大モデル」の対策にも資するものである。
(解説)
 南海トラフでは約100〜200 年の間隔で大地震が発生しており、1944年昭和東南海地震、1946年昭和南海地震の発生から80 年が経過し、次の大地震発生の可能性が高まっている。また、南海トラフで発生する地震のうち、既往最大と言われる1707年宝永地震は、約300年前に発生しており、同程度の地震の発生間隔はおよそ300~600年と言われている。「過去地震最大モデル」は、宝永クラスの地震をベースに、1854年安政東海地震、1854年安政南海地震、1944年昭和東南海地震、1946年昭和南海地震の揺れや津波高を網羅できるように設定したモデルである。


【補足】
理論上最大モデル

  • 南海トラフで発生する恐れのある地震・津波のうち、あらゆる可能性を考慮した最大クラスの地震・津波を想定。千年に一度あるいはそれよりもっと発生頻度が低いものである。
    (※国が平成24年8月29日に公表した「あらゆる可能性を考慮した最大クラスの地震・津波モデル」。)
  • 本県の地震・津波対策を検討する上で、主として津波から「命を守る」という観点で補足的に参照するものである。
(解説)
 国は、戦後最大の甚大な被害をもたらした2011年3月の東日本大震災を教訓として、これまでの想定をはるかに超える巨大な地震・津波として、「あらゆる可能性を考慮した最大クラスの地震・津波」を想定し、「命を守る」ことを基本として、被害の最小化を主眼とする「減災」の考え方に基づいて、対策の基本的な方向性を示している。理論上最大モデルは、特に津波から「命を守る」という観点で想定外をなくすことを念頭に地震対策を講じるために設定したモデルである。